昨今、タバコをやめて葉巻を吸う人が増加しています。
シガーバーのバーテンダーさんも、最近は葉巻を吸うお客様が増えたとおっしゃってました。
今回はなぜ普通の紙タバコから葉巻に移行する人が増えたのか。葉巻に変えることにどのようなメリットがあるのかについてまとめてみました。
タバコをやめて葉巻を吸う人が増えている理由
紙タバコをやめて葉巻を吸うことにはいくつかのメリットがあります。
以下にいくつかの主なメリットを挙げます。
葉巻の方がタバコ本来の味を感じられる
葉巻には様々な種類のタバコ葉が使用されており、それぞれ異なる味わいを楽しむことができます。
タバコは味をつけているので、人工的な風味は感じることはできますが、タバコ葉自体の味を感じることはできません。
一方、葉巻は葉っぱの産地やブランドによって味が大きく異なります。
人工的な味付けもされていないので本来のタバコの味を楽しめるため、紙タバコがとても好きな方が最終的にタバコをやめて葉巻に行き着くことも多くあります。
「タバコはニコチンを摂取するもの、葉巻は味を楽しむもの」という言葉はこれを意味しています。
葉巻の方が香りや味に深みがある
葉巻と普通のタバコの大きな違いとして熟成ができるかどうかという点があります。
葉巻は適切な湿度管理や温度管理をすることで、長い間葉巻を保管することができます。
長期間保存すると、タバコ葉は熟成され、より深みのある味が口の中に広がります。
このような、革製品のように育て上げることができるという特徴も、タバコをやめて葉巻を始める要因となっています。
葉巻はタバコとは違い「無添加」
タバコはタバコ葉を紙でくるんで味調節のフィルターがついた構造をしています。味は添加物で作られ、燃焼剤も加えられています。
一方、葉巻はタバコ葉をタバコ葉でまいたもの、つまり100%タバコ葉だけで作られています。
燃焼剤も入っていないため、火をつけた状態でしばらく置いておくと、火が消えてます。
この無添加であるという点が葉巻の無骨さであり、素敵な部分でもあるため、このような理由でタバコから葉巻に移行する方も多くいます。
葉巻は贅沢な時間を過ごすことができる
基本的にタバコを吸うのにかかる時間は5~7分ほどである場合が多いですが、葉巻を吸うのは30~90分かかります。
そのため、ゆったりとした時間を確保できる「時間に裕福な方」にしか吸うことができません。
このゆったりと煙を纏った時間を過ごすことが葉巻の醍醐味と言えるでしょう。
パッとニコチンを摂取することを目的にタバコを吸っていた方が、贅沢な時間を過ごすことを目的に葉巻を吸うようになったというお話はしばしば耳にします。
葉巻には知的なイメージがある
葉巻は元々王族や貴族のみ楽しむことができた、高級な嗜好品であったことから、知的・上品な趣味として楽しまれることが多いです。
また、その知的好奇心をくすぐるだけの歴史があるのもその特徴です。
これはタバコにはない特徴と言えるでしょう。
興味を持った方はぜひ葉巻の文化や歴史について知識を深めてください。
健康を気にしてタバコから葉巻に変える
タバコを吸うのはニコチンを摂取することが目的であるため、肺まで煙を吸い込み、ニコチンを吸収します。
一方で、葉巻は煙の味や香りを楽しむことが目的であるため、吸い込んだ煙は口の中で燻らせます。
葉巻の燻らせ方については下記の記事をご参照ください。
また、葉巻は１度吸うのに１時間ほどかかるため、タバコのように毎日のように吸うのではなく、数日に1回楽しむ場合が多いです。
このようなことからタバコをやめて葉巻にすることでニコチンの摂取量が減ると考え、葉巻を始める方も多くいらっしゃいます。
毎日家で缶ビールを飲む習慣をやめて、週に数日バーで良いお酒を飲む生活に変える感覚に似ていますね。
タバコと葉巻の健康への影響の比較についてはさまざまな議論があります。
そのため、ここでご説明する内容は1つの考えとして受け入れて頂き、詳しくは医療機関等にご確認いただければと思います。
あなたもタバコをやめて葉巻に変えてみませんか？
葉巻はタバコより歴史がある嗜好品です。
そのため、タバコを極めると自然と葉巻に行き着く場合が多く、それが葉巻愛好家の増加につながっています。
タバコが好きな方は葉巻の香りの豊かさに必ず驚くことでしょう。
ぜひタバコをやめて葉巻に変えてみるのはいかがでしょうか。
