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葉巻はタバコのようにニコチンによる健康被害が考えられます。
2020年4月の健康増進法の改正により原則屋内禁煙となるなど、たばこの健康問題が取り正されている昨今。
タバコの箱には健康への影響の記載があるため、皆さんタバコの害については良く知っているかと思います。
しかし、葉巻が与える健康被害についてはあまり意識したことがないのではないでしょうか。
葉巻とたばこ違い(吸い方やニコチン量)から健康への影響について解説します。
[box02 title=”この記事の要約”]
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タバコと葉巻の健康影響は単純にニコチン量だけで比較することはできません。
たばこと葉巻では吸い方はまるで違い、たばこは煙を肺に吸い込むのに対して、葉巻は煙を肺には入れずに吸います。
そのため、タバコと比べると発がん物質などの有害物質の肺への影響は小さいという研究結果もあります。
しかし、葉巻の場合も口の中でニコチンが吸収されるため、やはり健康への影響はあります。
また、葉巻・タバコの吸い方や量、煙の吸引レベルによって健康への影響には大きな差があるため、一概にどちらの方が体に悪いかを語ることはできません。
副流煙についてはタバコより葉巻の方が有害です。
そのため公共の場でのマナーには十分に気を付ける必要があります。
たばこの箱には健康増進法によりタールやニコチンの含有量及び肺への影響の記載義務がありますが、葉巻は表示の義務がありません。
ここでは、葉巻に含まれるニコチン・タールの量と、葉巻にタール・ニコチンの表示義務がない理由について解説していきます。
アメリカの国立衛生研究所の1部である国立がん研究所より、紙巻タバコに含まれるたばこ乾燥葉1グラム当たりのニコチン量は13.7mg~23.2mgであるのに対し、葉巻に含まれる乾燥葉1グラム当たりのニコチン量は5.9~335.2mgであるとの発表がありました。
葉巻の場合は1.3g程度のリトルシガーや1.3~4.45gのシガリロ、それ以上の重量があるシガーなど幅広いラインナップがあるため、ニコチン量にはかなり幅が出てしまっています。
ただ、シガーはたばこ葉が100%ことや重量も重いことから、一般的にタバコよりもニコチン量が多いといえるでしょう。
葉巻のタール量については正式な調査結果はありませんが、タール含有量はニコチンの重量の10倍ではないかと言われています。
これは一般的な紙巻きたばこのタール含有量はニコチンの10倍程度になっていることから導かれたものであり、正確な計測結果ではないことに注意が必要です。
たばこの箱には有害成分の記載義務があり、国際標準化機構が定めた計測方法に則ってニコチン・タール含有量が記載されます。
一方、葉巻にはニコチン・タールの国際的な測定方法が無いため、ニコチン・タール含有量の記載義務がありません。
葉巻の喫煙方法にはふかすだけの人や深く吸う人など、いろいろな楽しみ方があり、吸い方によってニコチン・タールの量が大幅に変わってしまいます。
そのため葉巻ごとの正確な比較ができないという理由からニコチン・タール含有量の記載義務はないのです。
ニコチンを摂取することを主目的としたタバコに対して、葉巻は嗜好品であり、香りや味、時間を楽しむことを主目的としているため、吸い方にも幅があるのです。
葉巻にはタバコよりも多くのニコチンやタールが含まれていることが分かりました。
実際に体に取り込まれるニコチン量ではたばこの方が多いという話もありますが、葉巻を吸うのであればニコチン中毒の症状や予防方法について知っておく必要があります。
葉巻のニコチンが及ぼす健康への影響についてみていきましょう。
葉巻を吸っている人は、まれに貧血や二日酔いのような倦怠感や吐き気を感じることがあります。
この症状をニコチン酔いと呼びます。
その他の一般的な症状として、めまい、目のつかえ、下痢、腹痛、錯乱、昏睡、けいれん、蒼白、発汗、嘔吐、散瞳、吐き気、高血圧、興奮、昏睡、けいれん、低血圧などがあります。
日常的にタバコを吸っている人でも、葉巻の吸い方を知らない人はニコチン中毒なる場合があります。
紙たばこの喫煙におけるニコチン中毒はあまり辛い症状を伴いませんが、葉巻の場合はニコチンの含有量が多いので、症状が重くなることが想定されます。
基本的に葉巻たばこを吸うときは、肺に煙を入れずに口燻で吐き出す香りを楽しみますが、葉巻に慣れていない人は、余計に煙を肺に吸い込でしまい、高濃度のニコチンに耐性がないためニコチンを過剰摂取してしまうのです。
対策としては、空腹時や体調不良時の喫煙は避けることなどがあります。
他にも、葉巻は特に根元に近づくにつれ、煙の濃度が高くなるため、葉巻を吸うのを早めにやめることで予防することもできます。
濃度がきつく感じてきた場合はすぐに吸うのを中断しましょう。
葉巻によるニコチン中毒の症状は重く、気を失う人もいれば、1時間立っていられない人もいます。そのため、葉巻の喫煙は健康な状態で行う必要があります。
葉巻でニコチン中毒になってしまった方の体験談を読んでどのような危険性があるのか確認しましょう。
30代男性
葉巻を吸っていたら、突然冷や汗が出てきました。
経口喫煙にもかかわらず吐き気がしたので、真冬だというのに窓を開けて外の空気を吸いました。
それから30分くらいは意識がなかったのか寝ていたのか、記憶がありません。
40代男性
私はたばこのヘビースモーカーなので、葉巻なら大丈夫だろうと思って肺で吸ったら、すぐにニコチンに酔ってしまいました。
最初は吐き気と頭痛だけだったのですが、その後あまりの気持ち悪さに立てなくなり、1時間くらい床に伏せていました。
葉巻は肺喫煙用ではないことを知りました。
40代女性
40代で初めて葉巻を吸いました。
葉巻はメビウスの10倍のニコチン濃度と聞いていたので、興味本位で吸ってみましたが、30分ほどでニコチン中毒になりました。
バス酔いを思わせるような気持ち悪さでした。
深く吸いすぎたのだと思います。
ニコチン中毒への対処法は、「肺喫煙を避けること」です。
葉巻は本来、煙の香りを楽しむものであり、ニコチンを摂取するためのものではありません。
タバコも吸っている方でしたら、ニコチンの摂取が目的の場合はタバコを、香りや味を楽しむのが目的の時は葉巻を吸うなどして使い分けるようにしましょう。
ニコチンフリーの葉巻があるという話が出回っているそうですが、ニコチンが含まれない葉巻は存在しません。
ニコチンフリーのタバコが存在するという噂は、先に説明した「葉巻はニコチンやタールの含有量を表示する必要がない」ということから、「ニコチン・タールは含まれていない」との誤解が生まれているようです。
次に、葉巻の中毒性を「加熱式タバコ」「水たばこ(シーシャ)」「電子タバコ」と比較してみましょう。
加熱式タバコは葉巻よりもニコチンやタールの含有量が低いため、中毒性は低いといわれています。
その分、タバコ感や香り、深みは薄れてしまいますが、葉巻に比べて安価であるため手軽に少量のニコチンを摂取したい場合には適しています。
水たばこもタバコ葉を含んでいるためニコチンは含まれています。
しかし、煙を一度水に通すためニコチンを吸い込む量は葉巻と比べると少ないとされています。
最近はシーシャバーなども多くあるため、落ち着いて会話をしながら友達と一緒に数時間を楽しむことができます。
また、たばこ葉を使わず、フレーバーを使った水たばこの様なものもあります。
正式には水たばこではありませんが、シーシャバーによっては用意している場所もあるので、ニコチンを摂取したくない方はそちらを楽しんでみるのも良いでしょう。
海外の電子タバコにはニコチンが含まれているものもありますが、日本で生産されている電子タバコはすべてニコチンが含まれていません。
主成分は食品添加物としても使用されるプロピレングリコールと植物性グリセリンニコチンであり、中毒性はないとされています。
これらの添加物は肺に吸ったときの安全性まで保障されているものではありませんが、ニコチンと比べると安全であることは間違いないでしょう。
葉巻のニコチンによる健康影響について解説しましたが、次は依存性について説明します。
一般的に葉巻はタバコと比べて依存しにくいといわれています。
その理由について説明します。
葉巻は嗜好品であり、1つ1つ丁寧に楽しむものです。
銘柄によりますが、1本1,000~3,000円ほどの高級品で吸いきるのに1時間程度かかります。
そのため、たばこのように日常的に吸うものではなく、自然と依存性も低くなってます。
また、葉巻は煙を肺まで入れないため、ニコチンの吸収率が低いことも依存性が低い要因だといえます。
葉巻は肺喫煙を伴わないため、タバコに比べて依存性や中毒性が低いとは言われていますあ、経口喫煙だから全く安全というわけではありません。
ニコチンは口や鼻の粘膜からも吸収されるため、葉巻の吸い方や頻度によっては、健康へのデメリットが大きくなる可能性があります。
特に、タバコの喫煙歴がある方は、葉巻を肺に入れやすいので注意が必要です。
葉巻を吸い慣れていない人は、めまいや吐き気、頭痛などの症状が出ることがあるので、初心者は口に含む葉巻の量を減らし、ゆっくり吸うとよいでしょう。
葉巻は口の中に広がる煙の香りや味を楽しみます。
その際に歯にタールの汚れが付く可能性があります。
これはタバコでも同じことですが、タールが付着すると口臭がきつくなるため、気になる方は喫煙後にうがいとはみがき、舌ブラシでのケアを行いましょう。
葉巻は最高級の嗜好品であり、生活を充実させてくれるものです。
しかし、タバコですので健康は一定の影響があります。
健康への影響を考慮したうえで、自分自身が納得できる葉巻の楽しみ方を見つけ、葉巻と健康に向き合いましょう。
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