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今回は葉巻初心者の方が葉巻を始めるうえで必要な基本的な知識や、葉巻の選び方について説明します。
これさえ知っておけば、今からでも葉巻を吸い始めることができます。
要点を押さえて、シガーライフを楽しみましょう。
[box02 title=”この記事の要約”]
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葉巻は、これまでたくさんの偉人たちに愛されてきました。
イギリス首相のチャーチル、マッカーサー、吉田茂。
キューバへの経済制裁を行ったJ.F.ケネディ大統領は、キューバとの国交が途絶える直前に、愛用していた葉巻「H.アップマン」を買い占めたというエピソードがあります。
そのため、葉巻を敷居が高いものだと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、葉巻の基本的な知識さえ覚えてしまえば、自宅で気軽に吸い始めることが可能で、初心者でも簡単に始められる嗜好品です。
葉巻はたばこ葉で全体がくるまれているため、最初に口金をカットする必要があります。
葉巻用のカッター(シガーカッター)やハサミ(シガーシザース)を使って先端を切り落とします。
初心者はフラットカットと言われる先端を平らに切る方法から始めましょう。
まれに普通のハサミを使用して切る方がいますが、葉巻の断面が潰れてしまう可能性があるため、絶対にやめましょう。
ほとんどのシガーは、先端が丸みを帯びているのが特徴です。
葉巻の味は口金の切り方によって大きく左右されるため、その丸みを帯びたカーブを少し残すような位置でカットするのが良い方法と言えます。
葉巻の中には、先端の丸みが少ないものもありますが、それでも口金のカーブをできるだけ残すことが、おいしい葉巻を楽しむコツです。
吸気口のカットをうまく行うコツは、刃を当てたら途中で躊躇せずに一気に切ることです。切る位置が決まったら、途中で止めずに最後まで切り終えましょう。
初心者はゆっくり切ってしまい、葉巻を潰してしまうことがあります。
慣れるまでは、切る部分にしっかりと歯を当て、少し切り込みを入れてから、刃がずれないようにセットして一気に切り始めるとよいでしょう。
太い葉巻も細い葉巻も切り方に差はありません。
葉巻はカット方法によって香りや味が変わります。
同じ銘柄の葉巻をいろいろなカット方法で楽しむと今まで気が付いていなかった魅力に気が付くことができます。
初心者のみなさんは1つの切り方をマスターしたら、ぜひいろいろなカット方法を試してみましょう。
フラットカットは最もオーソドックスな方法で、初心者にもおすすめの方法です。
ギロチンカッター(上下の刃で葉巻を挟んで切り落とすカッター)やシガーシザース(葉巻用の丸みのある刃で作られたハサミ)を使って葉巻を水平にカットします。
斜めに切らないように注意し、キャップ部分が少し丸みを帯びて残っているところをできるだけ早く切ります。
このように素早く切ることで、ラッパー(外側のたばこ葉)が割れたり、シガーが潰れたりするのを防ぐことができます。
フラットカットで葉巻を切ると、断面積が広くなるため、煙の量が多くなり、味も柔らかく感じます。
パンチカットとは、パンチカッターと呼ばれる小さな円筒形の刃を葉巻のキャップに押し付けながら軽く回して穴を開け、吸い口を作るカット方法です。
吸い口を小さくすることで、シガーを口に含んだときに煙が舌先に集中し、豊かな味わいが楽しめます。
パンチカットはカット中にヘッド(葉巻の口金の部分)が割れたり、喫煙中にラッパーが剥がれたりするリスクが比較的少ないカットです。
シガーのヘッドの形状によっては、この方法が使えない場合もあります。
吸い口が小さいため、女性でも吸いやすいカット方法になってます。
このカット方法は、ヘッド部分にV字型の切り込みを入れ、吸引口を作るものです。
その切り口の見た目からキャッツアイとも呼ばれています。
カットの断面積はそれほど大きくは見えませんが、フラットカットと同程度と言われており、吸い込む煙の量もパンチカットより相対的に多くなります。
(Vカッターの刃の大きさや切り込みの深さによって、吸い込む煙の量は多少異なります)
葉巻を手に持ち、フットと言われる葉巻の着火面全体に均一に火がつくように葉巻用ライターで火をつけ、徐々に焦げ目をつけていきます。
ゆっくり炙ると、フット(葉巻の火をつける部分)が徐々に黒く炭化し、最後にフット全体が赤く燃え上がり、その時初めて葉巻を口にくわえ、ゆっくりと煙を口に含むことができます。
ショートフレームライター、マッチ、ジェットフレームライターのどれを使うかによって、シガーに火をつける方法が少し違いますが、最も重要なことは、シガーが過度に熱くならないように、ゆっくりと優しく火をつけることです。
初めて火をつける際は下記の手順を見ながら着火を行ってみてください。
1) 葉巻とライターを片手に持つ。
2) 次に、葉巻を炎の頂点から少し離しながら、葉巻の足面を均等に炙ります。
この時、シガーはまだ口に入れる必要はありません。
また、炎を持つ手を動かすより、シガーを回しながらやったほうが簡単です。
そうすれば、より簡単になります。
3) 葉巻が均一に焦げたことを確認したら、葉巻を口にくわえて、ふかしながら炎をつけます。
葉巻の足側(着火剤側と吸盤側が向き合っている)に完全に火がつくのが理想的です。
着火部分以外のラッパーを必要以上に燃やすと、片燃え(葉巻の一部だけが燃えている状態。味が不必要に濃くなる)になりますのでご注意ください。
葉巻の一部だけが燃えている状態を片燃えと言います。
葉巻の着火が不十分である場合や、葉巻が水平ではない状態が長時間続いた場合は片燃えとなり、味が濃すぎるようになることがあります。
ほかにも葉巻の湿度のムラや、巻き方の不具合で片燃えが発生することもあります。
丁寧に着火しても、片側が燃えてしまった場合は葉巻の方に原因があるかもしれません。
この解決策方法としては、グラスの結露などの水滴を使う方法があります。
指の先に水滴を付けた状態で、葉巻の燃焼が進んでいる側のラッパ―(葉巻の外側の葉っぱ)に触れ、湿らせます。
その後少し力強くドローすることで葉巻の片燃えを修復することができます。
純粋なタバコ葉のみを使用して手作業で生産されるシガー(プレミアムシガー)に火をつけるには、約1分かかります。
オイルライターで火をつけるとオイルの臭いが葉巻に移ってしまうので、ブタンガスライターや臭いが移らない長い木軸の専用マッチを使用することをおすすめします。
特殊なマッチや炎の短いライターは、使い慣れていないと火がつきにくい場合がありますので、初めて葉巻に火をつける方はブタンガスライターがおすすめです。
葉巻の火の消し方は、何もせずに放っておくだけです。
プレミアムシガー、ドライシガー、シガリロなど、タバコの葉だけで作られた葉巻は、紙巻きタバコと異なり、燃焼促進剤を含まないため、吸わずにしばらく灰皿に置いておくと自然に消火されます。
吸い終わった葉巻は、触らずにそのままそっと灰皿に置いておくと3分程度で火が消えます。
葉巻の火を消す際に灰皿に強く押しつけると、葉巻のラッパー、バインダー、フィラーがつぶれ、ごくまれに灰皿の中で葉巻が燃え続け、大量の煙が出ます。
過剰な葉巻の煙は非常に重く、香りも強すぎるため、葉巻が吸い終わるまで待ち、その余韻を楽しみ、自然に火が消えるのを待つことをお勧めします。
葉巻はすべてタバコの葉からできているので、極端な話、余すところなく吸ってもいいのですが、あまり短くなるまで吸い続けると指を火傷してしまいます。
個人差はあると思いますが、どこまで吸えばいいのかわからないという方は、シガーリング(シガーを巻いているシール)を少し過ぎたあたりで、口の中で煙が熱くならない程度を目安にすると、気持ちよく終われるかと思います。
また、シガーリングは中盤から終盤あたりで外すことをおすすめします。
これは、シガーリングを固定している接着剤が喫煙中の葉巻の温度で加熱され、はがれやすくなるためです。
シガーリングを外すタイミングに決まりはありませんが、吸い始める前や吸い始めたばかりの頃は少し外しにくいかもしれませんので、初めて吸う時は葉巻の真ん中から端まで外すことをおすすめします。
実際に葉巻を吸ってみようとネットでシガーを調べてみると、種類の多さに驚くかもしれません。
ここでは初めて吸う際に、どの銘柄がいいのか迷わないように、サイズや形などを見ていきましょう。
どのような基準でシガーを選べばよいのか、参考にしてください。
葉巻のサイズと形は長いものと短いものがあります。
葉巻の長さは喫煙の持続時間に直結しています。
長いものは長く吸うことができ、20cmを超えるものは2時間吸うことができるものもあります。
一方、30分で吸いきれる短いものもあり、楽しみ方のスタイルによって好きなタイプの葉巻を選ぶことができます。
形が太くごついものほどパンチが効いているように見えますが、見た目に反して葉巻は太いほどマイルドで、細いほど味が濃くなります。
葉巻の形や長さとについての説明は別の記事で紹介しているので、詳しくはそちらもご覧ください↓↓
葉巻の値段は1本500円から5,000円以上と幅広く存在します。
今回は、500円~1,500円程度の手に取りやすいものをご紹介します。
葉巻の中でも安い部類のものですので、ピンとくるものが無かった方は4000円以上のもので再トライしてみてください。
マヤ文明を受け継ぐホンジュラス共和国の葉巻です。甘い木の香りやコーヒーの香りなど、最後まで柔らかく滑らかな味わいで、初心者の方にもおすすめです。
この葉巻はfigurado(フィギュラド)と呼ばれる珍しい形状が特徴です。重くなく、カプチーノと一緒に楽しむことができるマイルドな銘柄です。
有名なブランドで、マイルドでフルボディのシガーです。コストパフォーマンスが高く、軽い味わいのウイスキーと合わせるのがおすすめです。
キューバの3大シガーのひとつと言われる有名ブランドです。モンテクリスト伯の物語にちなんで名付けられた葉巻です。土の香りが漂うフルボディで、上品な味わいです。初心者の方に強くお勧めします。
もっと葉巻の銘柄について興味がある方はこちらの記事も参考になるかと思います。↓
最後に、初めてシガーを吸うときに一番大切なことは、リラックスして楽しむことです。
好きな飲み物を用意したり、葉巻の吸い方を読みながら(あるいは映画を見ながら)吸ったり、とにかく自分がリラックスして楽しめるような環境で吸ってみてください。
シガーは完全に趣味の世界ですから、自由に楽しむのが一番です。
もちろん、最初のうちは何もかもがぎこちないでしょうが、それは誰だって同じことです。
その年齢になって初めて何かに挑戦するときのぎこちなさを楽しむくらいの余裕があるとちょうどいいと思います。
シガーアフィショナードの中には、1ブランド、1シガーしか吸わないという人が少なからずいます。
もちろん趣味の世界なのでそれはそれでいいのですが、多種多様な銘柄やビトラ(サイズや形状)の中から、その時の状況やシーンに合わせて「選べる」ことも葉巻の楽しみのひとつです。
例えば、食事の前にお腹が空いるときに葉巻を吸いたい場合は軽くて短い葉巻を選び、1週間の仕事を終えて週末にゆっくり葉巻を楽しむつもりなら、食後に長いサイズでボディがしっかりした葉巻を選びます。
このように、いろいろなシチュエーションごとに葉巻を選べることはとても楽しいことです。
いろいろな葉巻を吸って自分のお気に入りのシガーを探してみましょう。
お気に入りが見つかったら、とりあえず何本か手元に置いておくことをおすすめします。
最終的には、以下のような葉巻をヒュミドールにストックしておけば、満足度の高いシガーライフを楽しめると思います。
気に入った葉巻が1本でも見つかれば、1つの手がかりになります。
それなら、その銘柄の他の形のものを吸ってみてください。
葉巻のブランドにはそれぞれ味の特徴があり、強さや香りに特徴や違いがあります。
そして、葉巻の好みは、その強さ、香り、味によってほぼ決まります。
お気に入りだったシガーブランドの異なるサイズのシガーを吸うことで、このブランドが好きかどうか判断することができます。
サイズの違いは、喫煙時間の違いにとどまりません。
ぜひお気に入りの1本を見つけ、葉巻の魅力を頼んでみてください。
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