今回はヒュミドールの使い方と選び方について説明します。
プレミアムシガーは湿度・温度調節が重要で保存が非常に難しい葉巻になります。
そのため、湿度・温度を一定に保つことができるヒュミドールは、プレミアムシガーを楽しんでいる方にとって、必須のアイテムでしょう。
ヒュミドールの使い方、選び方を正確に理解し、シガーライフを楽しみましょう。
ヒュミドールの使い方の手順は以下2つ。
- ヒュミドール内の加湿器に精製水を染み込ませ、湿度を約68~72%に保つ。
- ヒュミドールを直射日光に当たらないように保管し、温度を約18~22度に保つ。
ヒュミドールとは?
ヒュミドールとは、プレミアムシガーを保管するための木箱であり、湿度や温度を一定に保つことができる高性能なアイテムです。
一般的なヒュミドールは、スペイン杉などで作られた箱の内側に保湿効果のある素材が使用されており、外気の温度変化による結露の発生を防ぐなどの効果があります。
ヒュミドールの中には温度計、湿度計、加湿剤が入っています。
これにより、プレミアムシガーが乾燥してにおいが強くなったり、ラッパ―が割れたりするのを防ぐことができます。
プレミアムシガーは価格も高いため、まとめ買いして長期間保管する方には、ヒュミドールが必要不可欠な存在となっています。
ヒュミドールの価格は一般的に1万円から3万円程度であり、プレミアムシガーを美味しく保管するための投資として、多くの愛好家に支持されています。
ヒュミドールの使い方
ステップ1: ヒュミドールを準備する
まずは、ヒュミドールを準備します。
ヒュミドールの中に、湿度計と温度計、加湿剤が入っていることを確認しましょう。
ステップ2: ヒュミドール内の加湿剤を湿らせる
ヒュミドールの加湿剤を十分に湿らせましょう。
ヒュミディファイアを湿らせる方法は、ヒュミドールの種類によって異なりますが、一般的には、水をかけたり、湿ったスポンジやウェットティッシュをヒュミドールに入れたりすることで湿気を調整します。湿気の目安は、ヒュミドール内の湿度計が約68~72%になるように調整しましょう。
ステップ3: シガーをヒュミドールに入れる
湿気を保持したヒュミドールに、保管したいシガーを入れます。
シガーをヒュミドールに入れる際には、シガーを加湿剤に触れないようにし、シガーを傷つけないように注意しましょう。シガーを入れた後は、ヒュミドールの蓋をしっかりと閉めます。
ステップ4: ヒュミドールを保管する
シガーを入れたヒュミドールを、適切な場所に保管します。直射日光を避け、温度や湿度の急激な変化が少ない場所を選びましょう。
ステップ5:定期的にヒュミドール内の温度・湿度をチェックする
ヒュミドール内の湿度・湿度は定期的にチェックし、必要に応じて加湿剤の水分量を調節します。
湿度は湿度約68~72%、温度は約18~22℃になっていれば良いとされています。
また、ヒュミドール内でも上層と下層で湿度にむらが出るため、定期的にヒュミドール内の葉巻の場所を変更すると良いでしょう。
ステップ6: シガーを楽しむ
ヒュミドールに保管されたシガーは、湿気を保っているため、乾燥せずに熟成が進みます。
適切な湿度で保管されたシガーは、より風味豊かで味わい深いものとなりますので、お酒やコーヒーと一緒に味わいを楽しんでみましょう。
ヒュミドール使用上の注意点(加湿剤には精製水)
ヒュミドール内の加湿器に水を含ませる場合は、必ず精製水を使用しましょう。
精製水とは水道水を濾過、蒸留などの工程を経てミネラルや微生物を取り除いたものです。
もし、ヒュミドール内の加湿器に水道水を含ませて使用してしまうと、塩素の匂いが葉巻に移ってしまう可能性があります。
プレミアムシガーは繊細な香りを楽しむものなので、水道水は使用しないようにしましょう。
ヒュミドールの定期的なメンテナンス方法
ヒュミドールを使用する場合は、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
具体的には以下3点の管理が必要になります。
- 2-3日おきにヒュミドールを開けて、葉巻の品質チェックをする。
- 1週間おきにヒュミドール内の葉巻の位置を変更する。(ヒュミドール内で湿度のムラがある可能性があるっため)
- ヒュミドールの加湿器の水分量を調整する。
詳しいメンテナンス方法はこちらの記事にまとめておりますので、参考にしてください↓
ヒュミドールのおすすめブランド
Adorini
世界有数のヒュミドールメーカーと知られる同ブランドは高級なヒュミドールと同レベルの機能を有していますが、大量生産を行っていることで値段を安価に抑えています。
コストパフォーマンが良いブランドとして知られるブランドです。
Elie Bleu
高級なヒュミドールメーカーとしては一番有名なブランドです。
ほとんどの商品が限定品で販売されているため、手に入れるのが難しいブランドです。
Habanos
モンテクリストやコイーバなどのキューバシガー用のヒュミドールを作成し注目を集めたブランドです。
もともとはキューバ政府の出資によって作られた葉巻の流通を管理する会社でしたが、ヒュミドールの販売も行っています。
ヒュミドールを使用して葉巻を本格的に楽しむ
ヒュミドールは安価なものではないため、葉巻初心者の方が買うのは少し勇気が必要でしょう。
ですが、葉巻をまとめて購入して、数ヶ月管理する場合はヒュミドールを使用しましょう。
乾燥しすぎたプレミアムシガーは外側のラッパーが割れてしまったり、味がきつくなってしまったりします。
プレミアムシガーを本格的に楽しみたい方はヒュミドールの購入を検討してみてください。